最近アリーナに復帰してきたカエルです。
今日は私がMTGアリーナで使っている【白黒ライフゲイン】の紹介をしたいと思います。
ライフ回復をトリガーに成長する「アジャニの群れ仲間」と「血に飢えた曲芸師」の2種類のエイラ内蔵クリーチャーを軸に戦うスタンダードのコンボ系ビートダウンデッキです。
ライフ回復によって時間を稼ぎつつアタッカーを育て、ヤバそうなカードは白と黒の得意技である除去で対処していきます。
また、主要パーツのスタン落ちが来年のため、10/4(金)の今年のスタン落ちが気になる人にもオススメです。
「エルドレインの王権」発売後のバージョンはコチラ
選手入場!
まずはデッキコンセプトそのもの。先程も紹介したアジャニの群れ仲間、血に飢えた曲芸師に加え、「群れの力、アジャニ」です。戦場に早期に着地させた上で毎ターンライフ回復しまくり、パワー(攻撃力)とタフネス(体力)を1ずつ上げる+1/+1カウンターを乗せまくってムキムキに育て、対戦相手を蹂躙します。
ん?何かクリーチャーじゃない変なのが混じってるって?このアジャニは本体こそエイラ内蔵クリーチャーではありませんが、1ターンに1度、忠誠度と呼ばれるアジャニ自身のライフのようなものを2点消費する-2の忠誠度能力を行使することで、群れ仲間をトークンとして生成できるのです。カード右下にあるようにアジャニの初期忠誠度は5なので、2ターンかけて2体の群れ仲間を生成できます。群れ仲間のマナ・コストが2マナでアジャニのマナ・コストが4マナ、ということは1ターン生き残らせられればちょっとお得になる計算です。また、群れ仲間トークンを生成する-2の忠誠度能力の代わりに忠誠度を1点得つつライフを回復する+1の忠誠度能力を使うこともできます。自身の能力で出した群れ仲間トークンはもちろん、他の群れ仲間や曲芸師もパンプアップするので、かなり便利です。
続いてそれらをサポートするライフ回復カードです。
「凶月の吸血鬼」は自身がダメージを与えたクリーチャーを即座に破壊する接死と自身が与えたダメージ分ライフを回復させる絆魂の2つの能力を持っています。つまり、必殺とドレインを内蔵してるワケです。この2つの能力で相手の強力なクリーチャーを道連れにしたり、群れ仲間達を育てたりしてくれます。1マナなので、2ターン目以降の群れ仲間や曲芸師に綺麗に繋げやすいのもポイント。
「軍団の上陸」はクリーチャーではありませんが、戦場に出したときに絆魂を持つトークンを生成するので、実質1マナの絆魂クリーチャーとして扱えます。しかし、このカードの本領はもう1つの能力にあります。3体以上のクリーチャーで攻撃することによって、裏面の「一番砦、アダント」に変身するのです。一番砦はマナを生む土地ですが、マナしか生めない通常の土地と違い、3マナと自身のタップの実質4マナをコストに絆魂トークンを生成する能力も持っています。コレにより、頭数を増やしつつ群れ仲間の育成スピードを上げたり、全体除去からの巻き返しを図ることができます。ただし、このカードは10/4(金)にスタン落ちするので、わざわざそんな物を買いたくないという人は同じ1マナで絆魂を持つ上にスタン落ちが来年の「癒し手の鷹」にしておきましょう。もしくは「更生の泉」や「アジャニの歓迎」もアリです。この2枚は鷹と違って今年にスタン落ちしますが、ストレージに大量に埋もれているカードなので損失が少ないです。また、戦闘を介さずにライフ回復が可能という絆魂クリーチャーにはない利点もあります。
続いて絆魂の付与によって群れ仲間達の育成スピードを更に高めてくれるカードです。
「黒き剣のギデオン」と「復讐に燃えた血王、ソリン」は2枚ともアジャニと同じプレインズウォーカーで、毎ターン忠誠度を増減させて様々な忠誠度能力を行使します。
ギデオンは、+1の忠誠度能力で他のクリーチャーに能力を1つ付与します。既に説明した絆魂以外には、攻撃時にタップしなくなり相手の攻撃からのブロックに参加できるようになる警戒、文字通り効果やダメージで破壊されなくなる破壊不能が選択できます。このデッキはライフ回復に命を懸けているので、当然絆魂付与が最優先ですが、状況次第では警戒や破壊不能も有効です。接死を持つ凶月の吸血鬼が攻撃とブロックの両方に参加したり、破壊不能でゴリ押してきたり、あるいはムキムキに育った群れ仲間が殴ってきたあとも壁として立ちはだかってきたらと思うとハゲそうになりますよね?
また、ギデオンは自分のターンの間は破壊不能と軽減というあらゆるダメージを無効化する能力を持ったクリーチャーとして戦ってもくれます。どうせ相手ターンの間はクリーチャーではなくなってブロックに参加できないので、基本的に殴り得の最強クリーチャーです。
ソリンは自分のターンの間だけですが、クリーチャーとプレインズウォーカーの両方に絆魂を付与してくれます。とりあえず戦場にいるだけで、群れ仲間達を殴る度に成長する戦闘民族に生まれ変わらせてくれるのです。加えて、自身の+2の忠誠度能力によって絆魂が付与された状態で1点バーンを飛ばせるので、仮に殴れない状況だとしても毎ターン1点は回復できます。そして何と言っても強力なのが-Xの忠誠度能力によるクリーチャー蘇生。ソリンは忠誠度を好きなだけ払い、払った分と同じコストのクリーチャーを蘇生できます。このデッキの主要クリーチャーは1~3マナの低コスト域に固まっているので、初期忠誠度が4のソリンでも、忠誠度を0にすることなく蘇生可能です。
また、カードの使用コストであるマナを捻出する土地には、「神無き祭殿」に加え、「静寂の神殿」と「磨かれたやせ地」を採用しました。
ライフ2点を払いさえすればアンタップ状態で戦場に出てすぐ使える神無き祭殿のようなショックランドは、何かしらのデメリットがある多色土地の中でも特に軽いデメリットで使えるので、多色のデッキを組むならまず一番最初に採用されます。このデッキはガンガンライフ回復をするので、そのライフコストすらもほとんど気になりません。
続く神殿の静寂の神殿と隠れ家の磨かれたやせ地は確定でタップ状態で出るためにショックランドのようにすぐ使うことはできませんが、デッキの一番上を1枚確認して一番上に戻すか一番下に送るか選べる占術1によってデッキの回転を安定させたり、ライフ回復によって群れ仲間達を育てたりしてくれます。
一方で、今回は「孤立した礼拝堂」は採用していません。孤立した礼拝堂のようなチェックランドは、カード中段、「土地」の文字の右側に記載されていることがある土地タイプをチェックし、特定のタイプのものがあれば何のコストもなくアンタップ状態で戦場に出ます。この特性はとても便利で、多くの多色デッキは土地タイプを持つショックランドとセットでチェックランドも採用しているのですが、それが今回の不採用理由ともなってしまっています。【白黒ライフゲイン】では静寂の神殿と磨かれたやせ地の採用によって平地や沼の土地タイプを持つ土地が減っているため、タップ状態で戦場に出る可能性が上がってしまっているのです。(もしかしたらそれ込みでも採用した方が強かったり、あるいは神殿や隠れ家を抜いた方が良いのかもしれないけど、今年スタン落ちするレアのカードだし無理に揃える必要もないっしょ。)
このように回すのだ
まあ回し方と言っても特筆することはありません。毎ターンマナを効率よく使って殴るだけのかんたんMTGです。せいぜい調子に乗って展開し過ぎて全体除去の直撃を貰わないように気をつけるくらいですかね?
いや、注意点が3つ程ありました。
1つ目は軍団の上陸の扱い方です。このデッキは群れ仲間達が育ってさえいれば大体どうにかなることが多いので、ライフ回復のためだけに絆魂クリーチャーを自爆特攻させる場面が多々あります。しかし、軍団の上陸が戦場にあるなら話は別です。軍団の上陸の変身先である一番砦のトークン生成能力はかなり優秀で、あるかないかでは中盤以降の粘り強さが段違いになります。変身が狙えそうなら、無闇な攻撃やブロックはせずにアタッカーが3体揃うまで待ちましょう。
続いて磨かれたやせ地の使い所です。基本的には土地カードはマナの効率を多少考えていれば毎ターンテキトーに出してても大丈夫なのですが、磨かれたやせ地だけは極力温存しましょう。何故なら、このカードは着地時の誘発型能力の回復によって、タダで群れ仲間達を強化できるデッキ内で唯一のカードだからです。そんな魔法のチケットを早々に切ってしまうのはもったいないです。ある程度群れ仲間達が並ぶまで我慢しましょう。ただし、そのせいで身動きが取れなくなってしまっては本末転倒です。このデッキの最大コストである4マナ、あるいは2アクションを取りやすくなる5マナまで土地をスムーズに伸ばすことの方が大事なので、土地が伸び悩んでるときはじゃんじゃん磨かれたやせ地を使っちゃってください。
最後は除去の撃ち所です。このデッキは最終的にゴリラになった群れ仲間達でボコボコにするデッキなので、クリーチャーのサイズ勝負に関してならある程度有利に立ち回ることができます。一方で、アドバンテージを獲得するのは苦手なので、手札や場を維持しやすいデッキ相手だと息切れして競り負けてしまいます。単純にデカイだけのクリーチャーにはあまり構わず、ドローやマナ加速、再利用などをしてくるようなカードに優先的に対処しましょう。要は「ゴブリンの電術師」「贖いし者、フェザー」「発現する浅瀬」「第1管区の勇士」「実験の狂乱」や各種プレインズウォーカーには容赦するなということです。(私怨モリモリ)
【白黒ライフゲイン】
さて、長々とした解説も終わりましたしレシピ披露といきましょう。内容はアリーナで僕が実際に使っているものと全く同じ物です。とりあえずBO1で周回してゴールド帯までは行けました。ゴールド帯に辿り着いてからは勝率は5割ちょっとですけど……。
ライフ回復をする特性上、ライフばっかり狙ってくる赤単などのアグロには強いんですが、採用されてるカードが軒並み数ターン維持を前提とした性能をしてるので、妨害の多いミッドレンジやコントロールは苦手なんですよねえ……。対コンボは互いの速度と除去の握り具合次第なので割と運ゲー感。
【白黒ライフゲイン】 | |||
商品名 | |||
メインデッキ | |||
凶月の吸血鬼 | |||
軍団の上陸 | |||
アジャニの群れ仲間 | |||
アダントの先兵 | |||
喪心 | |||
血に飢えた曲芸師 | |||
真夜中の死神 | |||
屈辱 | |||
牢獄領域 | |||
黒き剣のギデオン | |||
聖堂の鐘憑き | |||
ヴラスカの侮辱 | |||
群れの力、アジャニ | |||
復讐に燃えた血王、ソリン | |||
神無き祭殿 | |||
静寂の神殿 | |||
磨かれたやせ地 | |||
平地 | |||
沼 | |||
サイドボード |
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ライフ回復ができる除去として、「ヴラスカの侮辱」以外に「渇望の時」や「ケイヤの誓い」を採用しているタイプもあります。
また、追加の蘇生カードとして「陰惨な生類」や「戦慄衆の指揮」を採用するのも面白そうです。その場合はもう少しクリーチャーを増やしておきましょう。
今回はここまで!ぶっちゃけ環境狙える程のパワーや安定感のあるデッキではないですが、パワー10くらいになった群れ仲間で思いっ切りしばいたり、いつの間にかライフが50点近くになってたりするのはかなり豪快で楽しいです!ライフが300点を超えたことだってありました!
皆もMTGで【エイラビショップ】を握って、暴力、しよう!