家のパソコンのスペックが低すぎてMTGアリーナを満足にできないカエルです。
今回は4/12(金)に発売した2019年度版チャレンジャーデッキの中の1つ、【秘儀の手数】のスタンダード向け改修案を紹介したいと思います。
【イゼット(青赤)フェニックス】や【イゼット(青赤)ドレイク】とも呼ばれるこのデッキ。ビートダウンなのにコンボ要素やコントロール要素も楽しめて非常にお得なので是非使ってみてください!
(え?他のはともかく秘儀の手数はどこにも在庫無いって?頑張って田舎カードショップを探そう!)
2019年度版チャレンジャーデッキの概要については過去記事をドーゾ。
秘儀の手数は長寿命!
MTGの悩みのタネの1つが一定期間が経つとカードが使えなくなってしまうローテーション制度、通称スタン落ちです。
MTGでは毎年10〜11月頃にローテーションが発生し、古い方から4種のエキスパンション(パック)が使用不能になってしまいます。今年の場合は、「イクサラン」「イクサランの相克」「ドミナリア」「基本セット2019」が使用不能になります。
そして、厄介なことに、チャレンジャーデッキはその大部分がスタン落ち予定のイクサラン〜基本セット2019のカードで構成されているのです。猶予が半年しかないとなると満足できるまで遊ぶのは中々難しいですよね。折角買ったのにもったいない……。
しかし、秘儀の手数だけは違います!デッキの中心となる「弾けるドレイク」や「パルン、ニヴ=ミゼット」などはスタン落ちが来年と遠いラヴニカのギルド収録のカード!他にも「ゴブリンの電術師」や「急進思想」といった脇を固めるカードの多くも引き続き使えます!イゼット団すごい!本当にすごいんだ!
余談ですが、MTGにはローテーション制度がないルールもあります。「モダン」「レガシー」「ヴィンテージ」「統率者戦」などがそれにあたります。これらのルールでは、それぞれのルールで決められた日以降に発売されたカードのほとんどを使うことができるのです。
ですが、1番範囲が狭いモダンでも2003年7月28日以降の約15年分とカードプールが広すぎるため、チャレンジャーデッキから始めた人がいきなり参入するのはあまりオススメできません。
相性の良いカード色々
チャレンジャーデッキは非常に完成度の高い商品なので、デッキに必要なパーツは概ね揃っています。
ところが、大人の事情や発売時期の関係から、相性が良いのに1枚も収録されていないカードも存在します。どのカードもデッキをより強くする為に是非入れたいので、ここで紹介させていただきます。
蒸気孔
青赤系のデッキを組む上で極力妥協したくないのがこのカード。
MTGは土地から生み出されるマナをコストに様々なカードや能力を使って戦うカードゲームです。また、マナには色があり、大部分のカードや能力のコストには特定の色のマナが要求されます。
しかし、最も基本的な土地である基本土地は1種類のマナしか出せません。コレではいざというときに必要な色が出せずに負けてしまうかもしれません。そのリスクを抑えてくれるのが、この蒸気孔や「硫黄の滝」などの多色土地なのです。
多色土地は複数の色が出る代わりに様々なデメリットや条件が付けられているのですが、その中でも蒸気孔は群を抜いて緩いデメリットで使えます。なんとライフをたったの2点払うだけ!MTGの初期ライフ20点の内、1/10ぽっちで大丈夫!多少のライフコストは実質無料!カードゲームの基本です。
奇怪なドレイク
弾けるドレイクに続くドレイク2号はコイツ。コストが1マナ軽くなった代わりに、パワーアップの参照範囲が墓地のみに狭まり、着地時のドロー能力が削除されました。それでも火力の高さは健在!浮いた1マナを防御や除去に回しつつ、相手の顔面を思いっきりしばきましょう。
プテラマンダー
言わばドレイク3号。デッキによっては奇怪なドレイクの代わりにコイツが入っていることも。勿論3種類入れてもOK。
まず何と言っても軽い!たったの1マナで出せてしまいます。ん?「いくら軽くてもパワーやタフネス(体力)が1しかないから後半引いたときに弱すぎる」って?確かに並のカードならその通りです。しかしプテラマンダーは、自身の順応能力により、P/T(パワー/タフネス)を5/5まで成長させることができるのです。しかも順応のコストは墓地のインスタントやソーサリー(以後2つまとめて「スペル」と呼称)の数だけ軽減されるオマケ付き!この能力により、腐りにくいどころかむしろ後から引いても強力なクリーチャーとして使えるのです。マンダの順応は強い。
永遠神ケフネト
最新弾「灯争大戦」収録のスーパー爆アド不死身クリーチャーです。神の名は伊達ではなく、場からどかされてもデッキに戻る不死性が目を引きます。
しかし、より重要なのは真ん中のやたら長い能力。簡単にまとめると、各ターン最初に引いたカードがスペルであるなら、コストを2マナ軽減して撃つことができるのです。しかも撃つのはスペルのコピーなので、引いたスペルそのものは手札に温存できる太っ腹っぷり。単純に軽いコストで合計2回撃てる上に、1回無効にされてもアドを失わないのは頭がおかしいと言わざるを得ません。ヤバイぜ。
発見/発散
発見/発散は2つのカードを横に繋げたかのような奇妙な見た目をしていますが、コレで1枚分のカードです。場面に応じて、左側と右側のどちらを使うか選ぶことができます。
発見はデッキトップを操作したあとにドローする能力です。パッと見かなり地味ですが、このデッキは墓地を肥やすことで真価を発揮するので、見かけによらず中々便利です。
発散は変則的なバウンスが付いたハンデスです。狙ったカードをどかすことは難しいですが、逆に言えば対象を取らない効果なので、対象耐性である呪禁を貫通することができます。
ただし、こちらの側の使用には黒マナが必要なので、「沼」や「血の墓所」といった黒マナを出せる土地の採用が必要です。
約束の終焉
このデッキの仕様上、墓地にものすごい勢いでスペルが貯まります。中には必要に迫られて泣く泣く捨てたカードもあるでしょう。それらを使い回させてくれるのがこのカードなのです。
カード右上のマナ・コスト欄に書かれたXとは、任意の0以上の整数のことです。つまり、約束の終焉は、赤マナ2つに加えて好きなだけマナを支払い、追加支払い分以下のコストのスペルを最大2枚まで使い回すことができるのです。ドローや除去を連打して一気に差を付けてしまいましょう!
加えてこのカード、この後紹介する「弧光のフェニックス」とかなり相性が良いです。フェニックスの能力の誘発条件である「スペルを3回唱えること」をコレ1枚で達成できてしまうからです。
フェニックスでガチれ!【イゼットフェニックス】
秘儀の手数に1枚だけ収録されている「弧光のフェニックス」ですが、コイツはかなりハジケた性能をしています。4マナと少し重い割にP/Tは3/2と小粒で頼りなく見えますが、「戦闘前メイン・フェイズでスペルを3回唱える」という条件を達成すれば何度でも墓地から蘇る能力は厄介極まります。上手くコンボを決められれば一気に4体が蘇生し、盤面の総パワーが12点も上昇しますからね。この無法なまでの爆発力は理不尽コンボデッキが跋扈する魔境であるモダンでも通用するほど。4枚揃えるのはかなりの負担になってしまいますが、それだけの価値があると断言できるカードです。
というワケで最初に紹介するのはフェニックスを主軸にしたコンボ型です。
【イゼットフェニックス】 | |||
商品名 | |||
イゼットフェニックス | |||
プテラマンダー | |||
ゴブリンの電術師 | |||
弧光のフェニックス | |||
弾けるドレイク | |||
選択 | |||
ショック | |||
急進思想 | |||
航路の作成 | |||
発見 / 発散 | |||
溶岩コイル | |||
稲妻の一撃 | |||
約束の終焉 | |||
標の稲妻 | |||
蒸気孔 | |||
硫黄の滝 | |||
血の墓所 | |||
島 | |||
山 | |||
サイドボード |
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フェニックスなんて必要ねえんだよ!【イゼットドレイク】
とは言うもののやはりフェニックスはかなり高いカード。そこで、フェニックス抜きでも戦えるレシピも考えてみました。コンボ要素が減り、少しコントロール気味になっています。除去や打ち消し(無効化)を駆使して相手を妨害しつつ、隙を見てドレイクなどでしばいていくのが基本方針です。費用もフェニックスよりは抑えられているかと。(なお蒸気孔やケフネト。)(まあケフネトはドレイクに変えても可。)
【イゼットドレイク】 | |||
商品名 | |||
イゼットドレイク | |||
奇怪なドレイク | |||
弾けるドレイク | |||
永遠神ケフネト | |||
パルン、ニヴ=ミゼット | |||
選択 | |||
航路の作成 | |||
急進思想 | |||
一瞬 | |||
否認 | |||
溶岩コイル | |||
イオン化 | |||
標の稲妻 | |||
発見 / 発散 | |||
発展 / 発破 | |||
蒸気孔 | |||
硫黄の滝 | |||
血の墓所 | |||
島 | |||
山 | |||
サイドボード |
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イゼット団よ永遠に
記事の冒頭から断りなくイゼットやイゼット団という単語を使っていますが、コレは青赤の組み合わせのことを指します。その名はMTGのストーリーに登場する発明家集団「イゼット団」が由来です。彼らは突飛な発想を高い技術で実現し、時折爆発事故を起こしたりする愉快な存在です。それを反映したかのように、イゼットカラーのデッキはインチキ臭い面白い動きができるものが色々あります。今回の場合はフェニックスコンボですね。他には以前ブログで紹介した千年嵐やラル無限発展もそうです。
こんなに楽しいイゼット団の大発明はまだまだたくさんあるので、皆でじゃんじゃんウェイウェイしていきましょう!
それでは今回はこの辺で!