テスト勉強の息抜きのつもりがむしろ記事作成がメインになってる気がするカエルです。
遂にMTGの新弾「ラヴニカの献身」が1/25(金)に発売ですね。その記念&MTGの宣伝として、今回はラヴニカの献身に登場する白青、黒赤、赤緑、白黒、青緑を司る5つのギルドとそれに関係するカードやメカニズムなどについて記事にしてみました。
キーワードは紀律、狂騒、野生、強欲、進化!
この記事単体でも読めるようにしたつもりですが、折角なので直前の弾の「ラヴニカのギルド」を紹介した記事もドーゾ。
1つの次元、5つの色、10のギルド
まずは舞台となる都市次元ラヴニカやMTGの基礎概念である色とそのイメージ、そして、ラヴニカで活動するギルドについて軽く説明していきます。
MTGの世界は多元宇宙と呼ばれており、無数の「次元」(世界)の集合体となっています。機械の次元、ゴシックホラーの次元、砂漠の次元……。そういった個性豊かな次元のうちの1つ、全土が広大な都市に覆われ、人間、エルフ、巨人、ゴブリン、吸血鬼、マーフォーク(魚人)、ドライアド(ドリアード)などなど多種多様な種族が共存している次元、それがラヴニカなのです。
続いて色について。MTGには属性や文明に相当する概念として「色」が存在します。色は白、青、黒、赤、緑の合計5色(それと無色)存在し、それぞれの色に対するイメージ毎に大まかな役割が決まっています。一部だけ例を挙げると、秩序や神聖の白はロックや全体除去、知識や知略の青はドローや打ち消し(カウンター)、利己や破滅の黒は除去やライフコスト、衝動や情熱の赤は速攻やバーン、野生や生命力の緑は良質なクリーチャーやマナ加速といった感じです。そして、MTGのカードは色1色のみの単色だけではなく、2色以上が混ざった多色も数多く存在しています。ラヴニカでフィーチャーされているのは2色の組み合わせで、10種類の組み合わせ全てに対応したギルドが存在しています。
ではギルドとは何なのか?簡潔に言えば、ラヴニカに存在する10の勢力の総称のことです。各ギルドはそれぞれ異なる思想や目的、仕事を持ち、無限に広がるラヴニカの都市で覇権を握るべく互いに牽制を続けています。しかし、一方で、高度に進んだ分業体制によってどのギルドも都市機能の維持には欠かせない存在と化してもいます。ギルド間の対立と協力。この2つがラヴニカを形作っているのです。
ではラヴニカの献身に登場する5つのギルドは具体的にどんなものなのか早速見ていきましょう!
紀律、狂騒、野生、強欲、進化
ラヴニカの献身で登場するのは冒頭でも触れた通り、白青、黒赤、赤緑、白黒、青緑の5つのギルドです。それぞれ、アゾリウス評議会、ラクドス教団、グルール一族、オルゾフ組、シミック連合という名前で、その特徴を一言で表すならば、紀律、狂騒、野生、強欲、進化といったところでしょうか。ここからはそれら5つのギルドとその関連カードやメカニズムについて順番に紹介していきます。
アゾリウス評議会
白青担当で紀律のギルドであるアゾリウス評議会は、ラヴニカの政府を前身とする立法府です。アゾリウスの法はラヴニカ市民にとって盾となる非常に頼り甲斐のあるものです。しかし、法や秩序の側の組織なだけあって非常に保守的で、自らの理想である混沌なきラヴニカの実現のためには、全ての市民を縛り付けることすら辞さない姿勢を見せることもあります。
ゲーム上ではいわゆるヘビーコントロール系の戦術が得意で、全体除去やライフ回復、妨害でゲームを引き延ばし、相手の息切れに合わせて反撃を始めます。
ギルド固有のメカニズムは附則。インスタントなどのどんなフェイズでも、たとえ相手ターンでも使えるカードに付けられた能力で、そういったカードの柔軟性を捨て、あえて自分のターンのメイン・フェイズに使うことで、その効果をパワーアップさせることができます。附則によって法令の扱いが変わるのはよくあること。カードにおいてもそれは同様です。
ラクドス教団
黒赤担当で狂騒のギルドであるラクドス教団は、創始者であるデーモンのラクドスの思想、即ち利己主義と快楽主義を体現したカルト集団で、血を見て悲鳴を聞くのが大好きな危ない連中です。そんなラクドスですが、ラヴニカに刺激的な娯楽を提供するという側面もあり、ガス抜きとして機能することもあります。
ゲーム上ではアグロ系の非常に攻撃的な戦術を得意としており、ライフやクリーチャーなど、自分のリソースを削ってでも相手のリソースを削っていきます。
ギルド固有のメカニズムは絢爛。そのターンに対戦相手が1度でもライフを失っていた場合、本来のコストとは異なるコストでカードが使えるようになります。ラクドスは戦うと元気になるのだ。絢爛コストは単純に軽くなったり、重くなる代わりに追加効果が付いたりと様々。アグレッシブに攻めて押し切りましょう!
グルール一族
赤緑担当で野生のギルドであるグルール一族*1は、反文明主義の蛮族です。彼らは文明を憎み、本能に従って闘争と略奪に明け暮れ、ラヴニカの都市を破壊し続けています。それは自らの在り方にも表れており、グルールはそもそもギルドと呼ぶべき組織的な集団ですらなく、複数の部族の緩い集合体というのが実態です。都市から徹底的に切り離された集団ではありますが、逆に言えば都市に馴染めない人々の最後の受け皿でもあります。
ゲーム上では良質なクリーチャーを主体としたアグロからミッドレンジのビートダウンが得意です。単純なパワーや除去耐性で圧殺します。息切れには注意。
ギルド固有のメカニズムは暴動。暴動を持つクリーチャーには攻撃力と体力を永続的に1ずつ上げる+1/+1カウンターか戦場に出たターンに攻撃できる*2ようになる速攻のいずれか1つ好きな方を持たせることができます。しかもこの能力はなんと重ねがけが可能!ひと工夫必要ですが、パンプしつつ殴れるなんて夢が広がりんぐ。
オルゾフ組
白黒担当で強欲のギルドであるオルゾフ組は表向きは敬虔な宗教家の集団ですが、その正体は拝金主義の金融業者です。「入館は無料です。必ずご寄付を。」というあるカードのフレイバーテキストからもその本性が窺えるでしょう。また、オルゾフの取り立ては厳しく、借金を返すために幽霊になっても働かされる人もいるほどです。それでも富と権力に魅せられオルゾフと接触する人は後を絶ちません。
ゲーム上では、クリーチャートークンを用いたウィニービートダウンが得意です。後述する能力によって盤面を固め、全体強化などで袋叩きにします。
ギルド固有のメカニズムは死後。死後Nはそれを持つクリーチャーが戦場から墓地に送られたときにトークンをN体生成することを意味します。死は債務履行をやめる理由にはならんのだ!死後は間接的な除去耐性となるだけでなく、様々な呪文や能力のコストとして有効活用できる可能性を秘めています。ただし、墓地に行かないと誘発しないので、バウンスや追放(遊戯王で言う除外)には対応できません。
シミック連合
青緑担当で進化のギルドであるシミック連合は生命や自然の神秘を追い求める研究者です。しかしその研究は人為的な進化の達成に先鋭化し、より優秀な生物を作るために混成体と呼ばれるキメラを多数誕生させています。ところが、混成体は制御が難しいのか、度々大惨事を起こしているようです。混成体のデザインといいそれがもたらすパニックといいお前らB級映画出身か?一応副産物の医療技術でラヴニカに貢献してはいます。
ゲーム上では、+1/+1カウンターを用いた様々なコンボ戦術が得意です。単純に自軍の強化に利用するのはもちろん、カウンターを持つ者に別の恩恵を与えたり、カウンターをコストに使ったりすることもあります。
ギルド固有のメカニズムは順応。自身にまだ+1/+1カウンターが乗っていないなら、それぞれに設定された順応コストを支払うことで+1/+1カウンターを乗せることができます。順応NのNは乗せるカウンターの数です。この能力があれば、終盤腐りがちな軽量クリーチャーもある程度戦力にすることができるのです。しかも、順応は相手ターンにも起動できるので、隙が少ないのも魅力。
邪龍ボーラスに立ち向かえ!
多種多様なギルドがひしめき、小競り合いが絶えないラヴニカ。過去にもそういった紛争から次元全体を巻き込む戦争に発展しかけたことがありました。しかし、現在ラヴニカはより大きな規模の危機に晒されています。ニコル・ボーラスによる次元外からの侵略です。
ニコル・ボーラスは、次元を渡り歩く能力を持つ「プレインズウォーカー」という存在で、自身の欲望のためにその狡猾さと強大な力を以て数多の次元を混乱に陥れてきた最凶最悪の龍です。デュエマやパズドラなどに出張しているので、名前だけなら知っている人も多いのではないでしょうか?彼の現在の目的は全盛期の神の如き力を取り戻すこと。ラヴニカにはそのための鍵があるようで、いくつかのギルドを陰から乗っ取りながら着々と準備を進めています。
しかし、黙ってやられるようなラヴニカではありません。ボーラスの侵入やギルドの異変に気付いた者もおり、対策をしている最中です。また、同じくプレインズウォーカーであるジェイス・ベレレンやその仲間たちもラヴニカ出身ではないながら打倒ボーラスに向けて奔走しています。
ラヴニカの献身のストーリーはまだ公開されていないため、ボーラスの陰謀やラヴニカの勢力図などの詳細はわかりませんが、何か決定的な出来事が起こり、クライマックスに突き進んでいくのは間違いないでしょう。今後も目が離せません。
詳しいストーリーや今後の展開については公式サイトの連載にGO!
物語の終着点は?
ラヴニカの献身でも様々な展開が起こるのは確かですが、最終的な決着は4月発売予定の次弾「灯争大戦」に持ち越されます。ジェイスたちは果たしてボーラスに勝利できるのか!?ラヴニカは無事で済むのか!?
カードの性能にも注目!2色の組み合わせはラヴニカのギルドとラヴニカの献身で10種全てが揃いましたし、今度は3色、もしかしたら5色のカードも出ちゃうかも……?今後もMTGを要チェックだ!
ラヴニカの献身の全カードリストはこちら。サムネイルは英語ですが表示されるカードは日本語になっているハズ……。