ホントはバント・カンパニーを組んでもっとダジャレっぽいタイトルにしたかったカエルです。(おば賛美が全然安くないので無理。)
え〜、私がクリーチャーのパワー(攻撃力)とタフネス(体力)を上げてくれる+1/+1カウンターが大好きな+1/+1カウンタージャンキーなのは今までの記事の傾向からしてお察しだと思います。ハイ。今回もそういう感じです。
悪いことするカードでやりたい放題しつつ、+1/+1カウンターをいっぱい貯めて「んほおおおおお!」と大興奮します。
4=3+3
皆さんは「カンパニー/company」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。大抵の人は「会社」を思い浮かべるでしょうが、今回は違います。ここでのカンパニーとは、「中隊」を指します。この記事のタイトルにもなっているように、ジョジョに登場するスタンド「極悪中隊」で知っている人もいるかもしれませんね。
さて、MTGにはそのカンパニーを名に持つ強力なカードが存在します。
集合した中隊/Collected CompanyはMTGで最も広く遊ばれている「スタンダード」*1から一歩進んだフォーマットである「モダン」*2で活躍するスーパーパワーカードです。そのアドバンテージ獲得能力からデッキのキーカードとして採用され、カンパニーを名に持つ様々な亜種デッキを生み出し続けています。冒頭で触れた「悪いことするカード」とは、コレのことなのです。
では早速そのカードを見てみましょう。
なんかおかしいですよね?自身は4マナなのに、ライブラリー(デッキ)の上から6枚めくって、マナ・コスト3以下のクリーチャーを2枚踏み倒すと書いてあります。アメリカでは4=2+2でも4=3+1でもなく、4=3+3らしいです。不思議だなあ。
しかもこのカード、なんとインスタントです。インスタント即ちフリーチェーン或いはスペルスピード2。つまり優先権があればいつでも撃てる。相手のターン終了時に使えば最低限の隙でクリーチャーが2体ポンと出せるワケです。ええ……?
こんな引くレベルのアドの塊なら使えば気持ち良くなること間違いなし!3マナ以下の優秀なクリーチャーをデッキに入れまくって、当たりだらけの6連ガチャを回しまくりましょう!
イカれたメンバーを紹介するぜ!
続いてカンパニーデッキに採用したい3マナのクリーチャーを色々紹介していきたいと思います。
永遠の証人
「永遠の証人」は戦場に出たときに墓地のカードをなんでも回収できる能力を持ちます。ここまで書けばもう何を言いたいかわかりますね?そう、集合した中隊で永遠の証人を出せば、使ったハズの集合した中隊が返ってくるのです!キャッシュバック!後述するコンボのパーツが墓地に落ちてしまったときのリカバリなどに使ってもいいですね。
聖遺の騎士
「聖遺の騎士」は墓地の土地の数に比例して勝手にパワーとタフネスが上がるため、序盤はもちろん終盤でも圧倒的サイズで相手を威圧してくれる優秀なクリーチャーですが、その真価は2つ目の能力にあります。基本土地タイプに森か平地を持つ土地(カード名としての「森」「平地」限定ではない)をコストにデッキからどんな土地でも持ってくることができるのです。コストにした土地で更に成長しつつデッキの圧縮もする……能力の自己完結性が高すぎないか?
土地のリクルート先としては、デッキの圧縮を加速してくれる「吹きさらしの荒野」をはじめとするフェッチランド*3や自分クリーチャーに+1/+1カウンターをバラ撒いてムキムキに育て上げる「ガヴォニーの居住区」、墓地を掃除してくれる「ボジューカの沼」などが挙げられます。
不屈の追跡者
聖遺の騎士とのシナジーを意識するなら「不屈の追跡者」も忘れられません。追跡者は、自分の場に土地が出る度に手がかりを生成することができます。土地をリクルートできる聖遺の騎士と組み合わせれば2倍以上の効率で手がかりを生成できるワケです。そして手がかりは2マナ使うことでドローに変換することができます。クリーチャー主体デッキはドローソースが貧弱で息切れが早くなりがちですが、追跡者を維持できればごあんしんなのです。
民兵のラッパ手
戦線維持にもフィニッシャー探しにも使えるのがこの「民兵のラッパ手」というハゲ。MTGでは、攻撃したクリーチャーはタップ状態になり、次の自分のターンが来るまで相手の攻撃からのブロックなどには使えなくなりますが、警戒ならそのデメリットを消すことができます。殴った上で防御もできてしまうのです。そして、着地時の誘発型能力でクリーチャーを探すこともできます。後続のラッパ手をキャッチするも良し、コンボパーツやフィニッシャーを探して勝負を決めに行くのも良しです。
2つの無限
実はMTGは割とカジュアルに2枚のカードで無限コンボをかましてくるカードゲームなのですが、そういった無限コンボの中にはカンパニーデッキに搭載可能なものもいくつかあります。今回はその中から2つピックアップしました。
無限緑マナコンボ(「献身のドルイド」+「療治の侍臣」)
タップすると緑マナが1つ出せ、パワーとタフネスを永続的に1ずつ下げる-1/-1カウンターを乗せることをコストにしてアンタップすることができる献身のドルイド。普通に使うなら、1度だけ2マナ出せる(アンタップする能力を2回起動するとタフネスが0になって死ぬので基本的に1回しか無理)点以外は特に見るところもないクリーチャーです。しかし、療治の侍臣がいれば話は違います。なんと、コストである-1/-1カウンターを乗せる数が0個でよくなってしまうのです!こういう場合、「そもそもコストとして-1/-1カウンターを乗せることができないのでアンタップ能力は起動できない」なんて裁定が下されそうな気もしますが、そんなことはありません。緑マナを生み出したドルイドがノーコストでアンタップ。そして緑マナを生成。またアンタップ。生成。アンタップ。生成。アンタップ……。といった調子で無限に緑マナが出てしまうのです。やべえな。
マナはMTGにおける基本リソース。ありとあらゆるカードや能力のコストに設定されています。それが無限にあるということは、つまり、手札のカードを全て使えるのと同義です。ほぼ勝ちだな?
さて、無限マナの具体的な使い道ですが、一番オーソドックスなのは私も大好きあなたも大好き皆大好き「歩行バリスタ」でしょうか。
このブログの色々な記事で言及しまくってるので能力を覚えてしまった人もいると思いますが、今一度説明します。バリスタは唱えるときに好きなだけマナを払うことができます。そして、払ったマナの半分の+1/+1カウンターを持って戦場に着地するのです。そう、無限のマナがあればパワーとタフネスが無限のバリスタが誕生してしまうのです。そして、バリスタは自身の+1/+1カウンターをバーンダメージに変換することができます。つまり、無限のマナとバリスタがあれば無限バーンが成立してしまうのです。バリスタの着地。それ即ち死刑宣告也。
他にも、「不屈の神ロナス」「豊潤の声、シャライ 」も無限マナからのフィニッシャーとして有力です。両方とも無限マナを注ぎ込むことで無限のパワーをもたらしてくれます。
更にそういったフィニッシャーを引き込む手段もあります。「薄暮見の徴募兵」はサーチ、「召喚の調べ」はリクルートという形でデッキに眠るフィニッシャーを直接持ってくることができます。コンボパーツを揃えるのに使えるのも見逃せません。
無限ライフ・無限パワーコンボ(「スパイクの飼育係」+「テューンの大天使」)
スパイクの飼育係は自身の能力で+1/+1カウンターをライフに変換できますが、そのとき隣にテューンの大天使を添えておくと、テューンの大天使の能力によって自軍に+1/+1カウンターがバラ撒かれます。するとどうなるか。ライフに変換したハズの+1/+1カウンターがスパイクの飼育係の上に戻ってきます。そして、戻ってきた+1/+1カウンターでまた回復。回復によって+1/+1カウンターがバラ撒かれる。回復。バラ撒き。回復。バラ撒き。回復。バラ撒き……。と続けていくことで、無限のライフと無限のパワー(飼育係以外)が手に入るのです。パーツが比較的重めですが、キルまで繋げるのに3枚必要な無限マナコンボと違い、2枚で完結しているのは魅力です。最悪攻撃が通らなくても無限ライフでデッキ切れ以外ではまず負けなくなるのでフォローもバッチリ!
サンプルレシピ
カンパニー系デッキはサーチ・リクルートカード及びフィニッシャーの種類や枚数で宗派違いとも言うべき細かな差がありますが、とりあえず僕の普段使っているもののレシピを載せておきます。貧乏由来の妥協はご愛敬。
【緑白カンパニー】 | |||
商品名 | |||
緑白カンパニー | |||
歩行バリスタ | |||
極楽鳥 | |||
ラノワールのエルフ | |||
献身のドルイド | |||
療治の侍臣 | |||
薄暮見の徴募兵 | |||
漁る軟泥 | |||
民兵のラッパ手 | |||
聖遺の騎士 | |||
永遠の証人 | |||
不屈の追跡者 | |||
不屈の神ロナス | |||
豊潤の声、シャライ | |||
召喚の調べ | |||
集合した中隊 | |||
森 | |||
平地 | |||
吹きさらしの荒野 | |||
寺院の庭 | |||
ガヴォニーの居住区 | |||
ボジューカの沼 | |||
サイドボード | |||
無私の霊魂 | |||
減衰球 | |||
秋の騎士 | |||
弁論の幻霊 | |||
悪鬼の狩人 | |||
四肢切断 | |||
スパイクの飼育係 | |||
テューンの大天使 |
このリストはガチャログ.comによって作られました。
このリスト登録番号「67440535」をガチャログで編集できます。
ここから更にガチるなら、緑マナと白マナの両方を安定して供給するために、「ラノワールのエルフ」を「貴族の教主」に替えたり、「森」や「平地」、ガヴォニーのうちいくつかを「地平線の梢」や追加分のフェッチランドに替えたりする形になると思います。
また、サイドボードの内の何枚かも追放(遊戯王で言う除外)によって破壊耐性を貫通できる「流刑への道」に変えた方がいいでしょう。
最後に
集合した中隊のバッドさが伝わりましたでしょうか?このデッキは集合した中隊と召喚の調べがそこそこの値段しますが、それだけのパワーがあります。相手のターン終了時にクリーチャーを展開というスーパーインチキムーブができる上に最速で3ターンキルが可能ですからね。
それと、記事のタイトルをガン無視することになりますが、集合した中隊や召喚の調べを投入しなくても、無限マナコンボを4セットとフィニッシャーを数枚入れておけばデッキとしては一応完成します。特に無限マナコンボセットはそのハチャメチャさの割に安い(献身のドルイドは12/7(金)発売のアルティメットマスターズで再録されたこともあり200円程度、療治の侍臣は30円程度)ので、モダンかつ白緑系のデッキに興味がある方はとりあえず確保しても損はしないかなと思います。
皆さんもポコポコ湧いてくるクリーチャーと無限の力でウェイウェイしましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。オタッシャデー!