ちゃりーっす、広報のカエルです。
基本セット2019のフルスポイラー(Core Set 2019 | マジック:ザ・ギャザリング)がついに公開されましたね。(ついでに記事書いてる間にプレリリースも終わりましたね。)ウギンが影も形もなかったりレア2色土地サイクルがなかったり(こちらに関してはこのあとに続くラヴニカのことを考えると妥当だと思いますが)と不満点がないワケではないですが、便利そうなカードや面白そうなカードがたくさん収録されているので、とても楽しみです!そこで、今回はそんな基本セット2019のカードの中でも特に気になる物をピックアップして紹介したいと思います。
- そも「基本セット2019」の「フルスポイラー」って何やねん
- 白の注目カード
- 青の注目カード
- 黒の注目カード
- 赤の注目カード
- 緑の注目カード
- 多色の注目カード
- アーティファクトや土地の注目カード
- 最後に
そも「基本セット2019」の「フルスポイラー」って何やねん
ここまで特に説明もなく突き進んでしまいましたが、サークル内のMTG人口的には何を言ってるかチンプンカンプンな人が多いと思うので、まずは「基本セット2019」と「フルスポイラー」についての解説をしていきます。
基本セット2019とは
一言で言えばスターターパックです。「基本」の名の通り、新規・再録を問わず単純明快でわかりやすいカードやルールに慣れるのに向いているカードを中心に収録しています。MTGはパック毎の世界観の維持を重視しているため、いくら便利なカードでも世界観にそぐわない場合は収録されません。しかし、そういったカードを収録しないまま放置するワケにもいきません。そこで、1年に1回、夏に基本セットを発売することで調整を図っているのです。
ちなみに基本セット2019の発売日は7/13(金)、価格は1パック15枚入りで税抜350円です。
フルスポイラーとは
MTGでは、新パックの発売の1か月程前から徐々にその収録カードを公開していき、発売の3週間前頃には全ての収録カードを公開してしまうというキャンペーンが行われています。
基本セット2019の場合も、6月中旬からカードの公開が行われ、先日6/23(土)にフルスポイラーとして全収録カードが公開されました。
大前提の説明が終わったところで本題に入っていきましょう。
白の注目カード
悔恨する僧侶
2マナ2/1飛行*1と序盤からほぼ確実に2ダメージを稼げるスペックに墓地対策も付いたお得カード。墓地利用デッキへのメタはもちろん、雑に使って自分の誘発型能力のトリガーにするのも悪くないですね。また、同パック内にスピリットの強化カードがあるのも見逃せません。
暴君への敵対者、アジャニ
プレインズウォーカーカードは1ターンに1度忠誠度を増減させて起動できる忠誠度能力で様々な恩恵をもたらします。アジャニは全体強化とクリーチャーの蘇生がメインですね。強化はそもそも強化対象がいなければ無意味、蘇生は低コスト(つまり低カードパワー)限定と、不利な盤面をひっくり返すというよりかは拮抗~有利の状況を盤石にするためのカードとなっています。アジャニが着地するまでにクリーチャーをある程度並べておきたいところです。2、3ターンほど維持できれば精強な軍団が完成し、勝利まで導いてくれるでしょう。
青の注目カード
全知
青のエンチャント*2と言えばコレ!という位には有名なカードです。圧倒的に重い10マナというコストが目を引きますが、能力もその分豪快。なんと、ありとあらゆるカードが(手札からプレイするなら)タダになる!この全知からドローカードを連打すれば、さらにそこから様々なパワーカードを使いまくれるのです!使用する場合は、コントロール戦略で粘ったり、高速でマナ加速して単純に10マナ溜めてもいいですが、どうせなら踏み倒したいところ。デッキ構築の腕の見せ所です。
工匠の達人、テゼレット
テゼレットは+1の能力も0の能力も強力で、それぞれボード・アドバンテージとハンド・アドバンテージを稼いでくれます。そして奥義(必殺技)である-9は、なんとデッキから好きなカードを直接場に出せるという凄まじい能力!先ほど紹介した全知を出したいところですね。ただ、この能力の起動には最速で9ターンかかる(テゼレットを出すのに5ターン、毎ターン+1能力を起動し続けて忠誠度を初期値の5から9にするのに追加で3ターン、通算9ターン目にやっと-9能力が起動できる)ので、できたらいいなレベルの話ですが。
黒の注目カード
殺害
たった3マナであらゆるクリーチャーを除去できる上にインスタントなので相手ターンにも使える便利屋です。以前のスタンダードでは、インスタントかつ3マナの汎用除去は赤黒の多色カードである「無許可の分解」しかありませんでしたが、このカードの再録により、黒単色でも除去が撃てるようになりました。「喪心」と違って伝説のクリーチャーも破壊できるので、相手のパワーカードを退かしたり、場合によっては自分のクリーチャーに使うなんてことも考えられます。破壊不能や呪禁*3は勘弁な!
墓場からの復活
5マナと重めですが、自分の墓地はもちろん、相手の墓地からもクリーチャーを蘇生できるのは悪用し甲斐があります。肥やした墓地からフィニッシャーを踏み倒して出すも良し。場に出たときに誘発する能力を使い回すも良し。除去した相手のカードを奪うのも良しです。
赤の注目カード
高山の月
なんと相手の土地を5色レインボーにしてしまうエンチャントです。何も考えずに使ってもデメリットにしかなりませんが、使い道はしっかりあります。土地の中にはマナを出す以外にも特別な能力を持っているものがあり、レインボー化と引き換えにそれを無効化できるのです。スタンダードでは「水没遺跡、アズカンタ」をはじめ、各種砂漠や各種記念像などがメタる候補に挙げられます。モダン以下となるとやはりウルザランド*4でしょうか。先出しでも後出しでも機能するのも便利そうです。
苦悩火
赤系コントロールのフィニッシャーとして活躍しそうなのがこのカード。MTGにおいてXとは、0以上の任意の整数を示します。つまり、「苦悩火」はマナを注ぎ込めば注ぎ込む程に威力が上がるカードなのです。しかもX=5以上、つまり、合計6マナ以上使えば、打ち消しも軽減も無視できるのです。こういった大量にマナを消費するタイプのカードは相手の妨害1つで台無しになってしまいますが、それを踏み越えられるのは大きな魅力です。
緑の注目カード
飢餓ハイドラ
緑系のデッキのフィニッシャーはこちらでしょうか。「苦悩火」と同様注ぎ込んだマナに比例してパワーアップします。しかも、コイツはダメージを受ける度にパワーアップするので、序盤や中盤に出してしまってもブロックしたりされたりすることで育てていくことができます。能動的に育てたいのなら全体火力に巻き込むのが良いでしょう。また、乗せるカウンターを1つ増やせる「巻きつき蛇」とのシナジーも見逃せません。注釈にも書いてある通り、死んでしまうとパワーアップしないので、ダメージを食らいすぎないように気を付けてください。
風景の変容
コンボパーツとして破格の性能を持つのがこの風景の変容です。タップ状態で場に出てしまうため、即効性はありませんが、ありとあらゆる土地をデッキから直接出せてしまうのはヤバイの一言。土地の生贄がコストではなく能力処理の一部なのも助かります。真価を発揮するのは土地の種類が豊富なモダン以下でしょうか。先程「高山の月」の項目で触れたウルザランドをこれ1枚で揃えることができます。でもまあぶっちゃけスタンダードの狭いカードプールにおいては使い道がなさそうな……。今後追加される土地次第ですね。
多色の注目カード
変遷の龍、クロミウム
瞬速*5と打ち消し耐性のお陰でほぼ確実に着地させられる信頼性の高いフィニッシャーです。場に出たあとも高いステータスと飛行で着実にダメージを稼いでくれます。その上手札を1枚捨てるだけである程度の除去にも対応!クロミウムが出せるようになる終盤は恐らく土地が余りがちだと思うので、無闇に場に出さず、コスト用に手札に溜めておくのも手ですね。
破滅の龍、ニコル・ボーラス/覚醒の龍、ニコル・ボーラス
このカードは第1面(表)が「破滅の龍、ニコル・ボーラス」で第2面(裏)が「覚醒の龍、ニコル・ボーラス」となっている両面カードです。デッキに入れるときは裏が不透明のスリーブか専用のプロキシを使いましょう。まず第1面です。一定の条件を満たさない限りはこちらの面に印刷されている事項を参照します。こちらの面は着地誘発のハンデスと飛行を持つドラゴン・クリーチャー。雑に出すだけでも、相手の手札とライフの両方にプレッシャーをかけられます。標準的なバーンのダメージは3なので、ギリギリ死なないのも嬉しいですね。でもやっぱり一番の目玉は、7マナものマナを注ぎ込むことでプレインズウォーカーに覚醒し、「変身」する能力です。変身とは、両面カードを裏返すことを指します。これによって、第2面の能力が使えるようになるのです。こちらの面の能力はどれも強烈の一言。ドロー、バーン、蘇生、デッキ破壊とありとあらゆる手段でガッツリアドバンテージを取っていきます。合計11マナの重さに相応しい性能です。
アーティファクトや土地の注目カード
市長の笏
男のロマンである追加ターンを実現してくれるのがこのカード。しかも使い捨てではなく何度も使い回せるという素敵性能。ですが、普通に使うにはカウンターのチャージに時間がかかってしまいます。カウンターを増やす手段やアンタップをする手段を用意し、高速で3つ溜めていきましょう。カウンターの数には上限がないので、6つや9つ、またはそれ以上溜めたあとに隙を見て全て吐き出すというのもアリかも?
探知の塔
鬱陶しい呪禁を無視できるコントロールの救世主です。コレさえあれば、除去したいのに除去できずガリガリとライフを削られる心配がなくなります。もう対象を取らないことだけを理由に使い勝手の悪い除去を無理に採用する必要もないのです!反面、真っ先に除去されることが予想されるので、どうにかして守る手段を用意するか、いっそのこと大量積みしてしまいましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?こうやってカードリストを眺めてるとワクワクしてきますよね。早くこれらのカードを入れてデッキを強化したいものです。
これでもかなり絞った方ですが、基本セット2019にはレア以上のカードだけでももっともっとあります。気になった人はこのリンク(Core Set 2019 | マジック:ザ・ギャザリング)から早速基本セット2019の収録カードをチェック!
皆も基本セット2019を買って、MTGを始めよう!