日本大学法学部TCG研究会

日本大学法学部TCG研究会の日常

「基本セット2020」が来たぞ!

ドーモ、実はこんな記事を書いてる場合ではないカエルです。

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遂に一昨日7/12(金)に基本セット2020が発売されましたね。このパックはその名の通り基本的なカードを中心に収録しており、あまり効果が複雑でない物、デッキの基礎となりうる物が多くなっています。また、それに伴い内容の約半分が再録となっているのも特徴です。

今回はそんな基本セット2020のカードの紹介をしていきたいと思います。

全カードリストはコチラ!

magic.wizards.com

白の注目カード

神聖の力線

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この神聖の力線で自身に呪禁(対象耐性)を付けてしまえば、プレイヤーを対象に取る多くのバーンカードや手札破壊カードをほぼ完全に無効化できてしまいます。

しかも力線カード共通の特性として、初手にあれば場に出した状態でゲームを始められるため、運とマリガンの見極めさえしっかりしていれば、出した頃には手遅れなんて事態も回避できてしまいます。

実はこのカードは再録組なのですが、再録発表以前は2000円程の値段だったので、そういう意味でも注目です。

群れの力、アジャニ

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現スタンダードに既に存在している、ライフ回復をトリガーに自身をサイズアップさせる2マナのクリーチャー「アジャニの群れ仲間」(要はエイラ内蔵クリーチャー)をトークンとして量産してくれるマシーンです。4マナの代わりに2ターンかけて2体の群れ仲間を生産してくれるので、コスパ的にはトントンな感じ。

基本セット2020には群れ仲間と同じ効果を持つ「血に飢えた曲芸師」をはじめとするライフ回復とシナジーを持つカードやライフ回復するカードが多数収録されているので、それらと合わせて新たに【白黒ライフゲイン】を組むのも面白そうですね。MTGでも【エイラビショップ】を握って、暴力、しよう!

神々の思し召し

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高レベルの耐性である「プロテクション」をいつでも付与できるカードです。

プロテクションとは、指定された特性(色やカード・タイプなど)を持つカードから「対象に取られず」「ダメージを受けず」「ブロックされず」「エンチャントや装備されない」能力のことです。呪禁と違ってダメージをも無効にしてしまうので、全体バーンや戦闘にも耐性があり、除去が難しくなっています。また、プロテクションという名前の持つ守備的なイメージに反し、ブロック回避能力の付与によって攻撃的に使うことができる点も優秀です。ただし、プロテクションは敵味方の区別を付けず、自分のカードも弾いてしまうので、考えなしに使ってしまうと他のバフをかけられなくなってしまうのには要注意。

既に白系ビートダウンに採用されているこのカード。特に単体バフを使い回せる能力を持つ「贖いし者、フェザー」を主軸にした【ボロスフェザー】で大活躍しています。何度か対戦しましたが、こちらの除去や攻撃が全く通らなくなるのでハゲ散らかしました。相手が白マナを残していたら要注意ですね……。

法の定め

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白は法や秩序を司る色なだけあって、新たな掟や規律を設定するこの手のロックカードが度々刷られます。

MTGはデュエマなどと違ってクリーチャーカードも呪文として扱うので、このカードを設置するだけで相手(自分も)のテンポをガッツリ落とすことができます。要はお互い1ターンに1枚しかカードを使えなくなるのに等しいですからね。

環境には軽量インスタント・ソーサリーを連打することでアドを取る青赤系コンボデッキをはじめとする1ターンに呪文を複数回唱えることを前提としたデッキが一定数存在するので、それらのデッキに苦手意識があるならサイドボードに入れてもいいかもしれません。

 

青の注目カード

涙の氾濫

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パッと見はお互いの場の土地以外のカードを全てバウンスするただの青い全体除去なこのカード。ですが、そのままでは同じ6マナで相手の場だけを掃除できる「川の叱責」のほぼ下位互換です。

しかし、トークン以外の自分のカードを4枚巻き込んだ場合は話が別です。追加効果により、なんと手札からカードを1枚場に出せてしまうのです!回収したフィニッシャーを出し直したり、強力な着地誘発型能力を使い回したりしましょう。

まあでも一番狙いたいのはやはり「全知」ですね。全知して?(全知提案おじさん)

全知は10マナという凄まじい重さの代わりに場に存在する限り自分だけ手札のカードをコスト0で使えてしまうド派手なカードです。コイツでバウンスしたカードを再展開しつつ他のカードも連打して爆アドをゲットだ!

また、「ラノワールのエルフ」「楽園のドルイド」「楽園の贈り物」などのマナ加速カードとの相性も抜群です。重めの6マナというコストを賄いつつ、手札に戻る枚数の水増しにも役立つとかなり噛み合っています。この点や万一の場合の全知素出しのことも考えると、やはり青緑系のデッキでの採用が主になるのではないでしょうか。

霊気の疾風

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スタンダードにそこそこある打ち消し(無効化)耐性カードに対処できる打ち消しが遂に来ました!コレで「殺戮の暴君」や「パルン、ニヴ=ミゼット」なんかも怖くないぜ!

場に出てしまってからもお帰り願えるのも偉い!

そうそう、ついでですし、何故霊気の疾風なら打ち消し耐性を貫通できるのかをちょっと説明したいと思います。

MTGでは、使用されて解決待ちとなった呪文や能力はスタックと呼ばれる領域に一度移動することになっています。そして、解決する順番が回ってくる前にスタックから移動すると、解決されなくなり、無効化されてしまいます。普段何気なく使っている打ち消しは、「スタック上で解決待ちをしている呪文や能力を取り除き、墓地に送る処理」を行っていたワケです。そして、スタックから取り除く際の行き先は別に墓地ではなくても構いません。手札に戻ったり、追放(除外)領域に飛ばされた場合も同様に解決されなくなるのです。このような理由から、呪文をデッキバウンスする霊気の疾風でも通常の打ち消しと同じようにカードの無効化ができる上、「打ち消し」とは書いてないために耐性も貫通できてしまうのです。要は破壊耐性がバウンスや墓地送りに対して無力なのと大体同じ理屈ですね。

翼ある言葉

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正直アンコモン級のパワーはあると思ってる新ドローソースです。実質「航路の作成」ですね。

まあ真面目な話をすると、航路の作成はカードアドバンテージを得られなくなる代わりにとりあえず撃つだけ撃ってデッキを掘り進めるという使い方ができるので、割と役割が違いますが。

とにかく2ドローの相場がソーサリーなら3マナ、インスタントなら4マナとなっているMTGにおいてこの性能は破格の一言!先程類似カードとして挙げた航路の作成と比べても、2マナ2ドローカードとして使うための条件はかなり緩いので、飛行クリーチャーを採用したビートダウンデッキで頻繁に目にすることになるでしょう。

塩水生まれの殺し屋

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塩水生まれの殺し屋は相手ターンに妨害しまくる青の特性と非常に合致したクリーチャーです。とにかく相手ターンにドローでもバウンスでも何でもとにかくカードを使えば、それだけで成長してくれます。

また、本来自分のターンのメイン・フェイズにしか使えないクリーチャーなどのカードをいつでも使えるようになる「瞬速」能力が付いているのもポイント。相手ターンの終了時に出して隙を最低限に抑えるのはもちろん、ブロッカーがいないと油断させてから奇襲的にブロックしたり、2枚目の殺し屋を出して1枚目を育てたりとやりたい放題が可能です。

 

黒の注目カード

虚空の力線

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個人的に基本セット2020で最注目なのがこのカード。コイツも再録組なのですが、中古価格が8000円を超えるケースもあった超高需要のカードです。

能力は言ってしまえば「初手にあれば場に出した状態でゲームを始められるマクロコスモス」です。「戦慄衆の指揮」で一気に蘇生する黒系のリアニメイトデッキや「弧光のフェニックス」で轢き殺しにくる青赤系のコンボデッキなど、強力な墓地利用デッキの戦略をズタズタにできてしまいます。

この対墓地性能はカードプールの広いモダンなどでも大活躍で、墓地利用デッキが大暴れした際は半ば冗談めかしてメイン4投も検討されるほどです。

能力がアドバンテージに全く繋がらないため、どんなデッキ相手にも使えるカードではありませんが、墓地利用デッキが存在する限り必ず必要になるカードなので、4枚持っていて損はないと言えるでしょう。

見栄え損ない

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黒い「ショック」とも言うべきなのがこのカード。

破壊不能が鬱陶しい「アダントの先兵」を確実に始末できるのがかなり嬉しいですね。もちろんアダント以外にも3マナ以下の範囲であれば大体のクリーチャーは倒せるので、速いデッキが苦手な人にはかなりオススメ。

対称な対応

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何やら悪用しがいがありそうなのがこのカード。

お互いに好きなカードをデッキトップに積み込むことができます。このままだと積み込んだカードを先に使えるのは相手になってしまうので、ドローや「ボーラスの城塞」などで自分が先に使えるようにしたり、「廃墟の地」の強制デッキシャッフルや「夢を引き裂く者、アショク」のデッキ破壊で相手を妨害したりしましょう。

 

赤の注目カード

目覚めた猛火、チャンドラ

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赤のフィニッシャーとしてかなり優秀そうなのが今回のチャンドラ。6マナとかなり重めですが、打ち消し耐性のお陰でほぼ100%着地させることができます。

目玉は+2の能力で、紋章というプレイヤー自身に能力を付与する(厳密には違いますが)方法で、相手の体に消えない炎を点けることができます。天照か何か?「テフェリーの誓い」や「龍神、ニコル・ボーラス」で起動回数を水増しできればキルターンを更に縮めることも可能です。

他の能力も強力。-3の全体3点バーンや-Xの単体任意点バーンで盤面を掃除し、生存力をより高くしていきましょう。

丸焼き

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現スタンダードで大暴れ中の白青のパワカ「ドミナリアの英雄、テフェリー」と「時を解す者、テフェリー」を文字通り丸焼きにしてくれる心強い対策カードです。

白や青にはテフェリーの他にも厄介なカードが多く、実際に「黎明をもたらすものライラ」「大嵐のジン」「破滅の龍、ニコル・ボーラス 」などに苦しめられた人も少なくないと思います。でもそんな日々ももう終わり。丸焼きで鬱陶しい連中を灰に帰そう!

無法の猛竜

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コスト軽減でクリーチャー展開のテンポを上げてくれる素敵な恐竜さんだドン!反動の2点ダメージのせいで貧弱なクリーチャーは即死するけど恐竜さん達のタフさなら問題ないザウルス!むしろこの反動ダメージはコンボパーツにもなるドン!

特に「切り裂き顎の猛竜」と「万猛竜」との相性は抜群で、前者なら3ターン目に滑らかにクリーチャーを出しつつ1ドローできるし、後者なら無限トークンと無限パワー(別途ループを止める手段が必要)を実現することができるザウルス!

恐竜デッキ期待の新星、是非採用してほしいザウルス!

 

緑の注目カード

茨の騎兵

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全5色ある基本セット2020の騎兵シリーズの緑はマナを加速を担当。

そこそこのサイズに加えて飛行をブロックできる到達が付いているのも地味に便利で、「プテラマンダー」や「パルン、ニヴ=ミゼット」などの強力な飛行クリーチャーからプレイヤーを守る盾となってくれます。

死亡誘発の疑似サルベージもまあまあ強いです。一度使ったカードや着地誘発の際に落ちてしまったカードを回収することができます。引き換えに自身は追放されてしまうので、2枚の茨の騎兵で無限ループとかはできない点は注意。

基本セット2020はエレメンタルによるマナ加速や手札補充がとても強力です。大量のリソースで相手を圧倒してみたい方は他のエレメンタルと合わせて是非青緑系のエレメンタルデッキを組んでみてください。

変容するケラトプス

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テフェリー絶対殺すケラトプスだドン!

打ち消し耐性やプロテクション(青)でテフェリーを使う白青系デッキの妨害を躱し、緑マナ1つで速攻を付け、出したターンにすぐ殴ってテフェリーを一撃で沈めてくれるザウルス!心強すぎるドン!

テフェリー対策として見なくてもクリーチャーとしてかなりスペックが高いから、恐竜デッキだけじゃなくて単純な緑系ビートダウンに雑に突っ込んでも活躍してくれそうザウルス!

無法の猛竜といい、変容するケラトプスといい、恐竜さんの時代が来てると言わざるを得ないドン!

豊穣の力線

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緑の力線はマナ加速です。初手にコイツと「ラノワールのエルフ」と土地さえあれば、なんと2ターン目から4マナも使えてしまいます。無法ですね……。

単純にクリーチャーの能力でマナ加速するデッキに雑投入し、8マナの起動型能力で全体パンプを連打するのも面白そうですが、ここは1つ、もっと面白いコンボをお教えしましょう。

使うのは豊穣の力線に加えて、「培養ドルイド」と「光の篭手」の合計3枚です。培養ドルイドにはある条件を満たすと自身をタップすることで3マナを生める能力があります。そして光の篭手をエンチャントしたクリーチャーは3マナでアンタップが可能です。ここに豊穣の力線を加えると……?培養ドルイドのタップで3+1マナを生み、その内3マナを消費してアンタップ。再び培養ドルイドをタップして4マナ生成、3マナ消費でアンタップ。4マナ生成、3マナ消費、4マナ生成、3マナ消費……といった具合に1セットこなす毎に1マナが余り、この手順を無限に続けることで無限にマナを生み出すことができてしまうのです!あとはそのマナを豊穣の力線の全体パンプなりクリーチャー展開なりに使えばグッドゲームです。令和のドルイドコンボ。正に宇宙……。

大食のハイドラ

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なんか基本セットに毎回いる気がするハイドラ君。今回は更なるパンプと除去の2択付きです。

マナ・コストに記されたXとは任意の0以上の整数のことで、要するに大食のハイドラの場合は、緑マナ2つに加えて追加で支払ったマナ分だけ初期ステータスを上げることができちゃいます。緑2つに2マナの合計4マナなら初期ステータスは2/3、緑2つに4マナの合計6マナなら初期ステータスは4/5といった具合です。

そして、その初期ステータスのまま相手のクリーチャーと戦闘を行うか、戦闘を放棄してステータスを約2倍にするか選べます。クリーチャーの枠と除去の枠を兼ねられるのはかなりエコ。しかも緑は除去が苦手な色なので、そういう点でも大助かりです。相手にクリーチャーがいなければ2倍にする方を選べばいいので腐りにくいのも良いですね。

また、格闘や倍化が解決する前に他のカードでのパンプアップに成功すれば、それも含めた上で格闘や倍化が行われる点は覚えておくと良いと思います。

 

多色の注目カード

発現する浅瀬

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発現する浅瀬くんは最強爆アドエレメンタルです。出す側はできるだけ維持すべきですし、出された側は1ターン以内に対処しないと酷いことになります。(DWUが何か言ってたけどこの爆発力の高さは浅瀬とは思えないレベルなので一緒にするのは失礼。)

自身の着地でまず1回能力が誘発するのが胡散臭すぎます。出すだけで1アド。犯罪ですね。そして2体目の浅瀬くんが出ると元居た方と新しく出た方とで2回誘発しますし、3体目を出せば3回誘発します。この特性からコピーを生成するカードとは相性抜群。「鏡像」「模写」「複製」などでずらずらと並べてデッキを鷲掴みです。

天穹の鷲

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飛行を持つクリーチャーを強化する「順風」を内蔵したクリーチャーです。元の順風より白マナ1つ分重くなってしまいましたが、クリーチャーなために自身も戦闘に参加できる上、2体出せば相互に強化できるので、むしろ適正コストです。

現環境には先程紹介した「翼ある言葉」のような飛行サポートや優秀な飛行クリーチャーがそこそこいるため、白青系飛行デッキで対戦相手を鳥葬に処すのも楽しそうです。

冒涜されたもの、ヤロク

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何かゴチャゴチャ書いてあってわかりにくいですが、つまるところ着地誘発型能力を増やせるクリーチャーです。「パンハモニコン」内蔵マンですね。もうコレだけで悪用されそうな臭いがプンプンします。

実際、クリーチャーを1体破壊できる「貪欲なチュパカブラ」で2体破壊したり、トップ2枚を操作できる「翡翠光のレインジャー」で4枚操作したりとコイツが立っているだけでアドを取る速度が文字通り2倍になり、かなりヤバイです。

更に重要なのが自身が着地したときに誘発する能力だけではなく、「発現する浅瀬」のような他のカードが着地したときに誘発する能力も増える点です。ヤロク自身もエレメンタルですから、浅瀬が場に1体いるときにヤロクを出せば能力が2回誘発しますし、2体いるときに出せば4回誘発します。ええ……?

 

無色の注目カード

鋼の監視者

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正直今のスタンダードではあんまり活躍の場がないとは思いますが、モダンのマイフェイバリットカード「歩行バリスタ」やそれを使うデッキと相性が良いのでピックアップしました。

能力は単純明解で、自軍のアーティファクト・クリーチャーに対する全体強化です。そして、この強化に使われる「+1/+1カウンター」とシナジーを持つカードはそこそこあります。先程挙げた「歩行バリスタ」や「搭載歩行機械」「電結の荒廃者」などがそれですね。

モダンでアーティファクト系のデッキを組む予定のある人は今の内に集めてしまいましょう。

墓掘りの檻

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「実験の狂乱」「ボーラスの城塞」「新生化」などのよく悪用されるカードへの回答です。

名前の通り墓地利用に対して強いロック性能を発揮しますが、それだけではなく、デッキへのアクセスもある程度制限するので、「虚空の力線」とは少し役割が違います。

サイドカードとして優秀なので、2枚くらいはお守りとして持っておいても良いんじゃないでしょうか。

祖先の象徴

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「勝者の戦旗」「光輝の運命」「不滅の太陽」など様々な種類が存在する汎用全体強化カードの新作です。

本体が3マナと比較的軽く、3マナ払えば後続を探しにいけるので、息切れしがちなクリーチャーデッキの弱点を良い感じに補ってくれます。

ただし、単純にコレが一番強いワケではありません。勝者の戦旗は5マナと重めな代わりにタダでドローができますし、不滅の太陽は6マナと更に重くなっていますが、ドローに加えて後続のコスト軽減もできます。光輝の運命は白マナが必要な代わりに3マナと軽く、自身の場にカードが10枚あれば攻撃してもタップしなくなる「警戒」を付与する追加効果が発生します。このように、どれも一長一短なので、マナの伸び具合や色などを考慮して採用するものを選びましょう。

 

土地の注目カード

死者の原野

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「茨の騎兵」や「発現する浅瀬」で土地が延びまくるエレメンタルデッキやデッキから好きな土地を複数持ってこれる「風景の変容」デッキ、あるいは単純に多種類の土地を使う門デッキで悪用されているのがこの土地。

異なる名前の土地7種類という条件は一見難しいように見えますが、自身もカウントに含めるので、必要なのは実質6種類。そして、3色以上のデッキならば2色土地を最低6種は採用しているハズなので、あとは保険も兼ねて多少別の名前の土地を追加してあげれば、意外と簡単に達成できてしまいます。そして、勘違いしがちですが、全7種類の条件さえ満たしていれば、あとは名前が被っていようがなかろうが土地を出すだけでゾンビが出てきます。しかも重ね掛けも可能なので、ゲームが長引けば長引くほどゾンビ軍団の増殖が加速していく始末。そのための時間稼ぎだってゾンビ生産である程度こなせるので、見た目以上に厄介なカードです。

モダンにも似たようなコンセプトの「溶鉄の尖峰、ヴァラクート」デッキが存在するので、そちらのお試しも兼ねて、この令和のヴァラクートを使ってみてもいいでしょう。

 

占術ランド(神殿)

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対抗色の占術ランドが登場です。確定でタップ状態で場に出てしまうため、出したターンには使えませんが、その代わりにデッキトップを確認してトップに戻すかボトムに送るか選べる「占術」能力により、デッキの長期的な安定を補助してくれます。

アグロデッキに入れるにはテンポロスが大きいので厳しいですが、このデッキトップ操作が地味ながらもかなり便利なので、ミッドレンジなどの少し遅めのデッキに数枚採用しておくとトップ勝負に強くなれます。

チェックランドやショックランドなどの他のレア2色土地と比べて値段が安めなので、そういう点でもオススメです。

 

いや~、書いた書いた!基本セット2020には他にも面白いカードや対策として有用なカード、単純にパワーの高いカードなどがたくさんあるので、是非下の全カードリストからチェックしてみてください!

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次回は【青黒諜報】か【白黒ライフゲイン】辺りのデッキ紹介をする予定です。

 

追記:というワケで書きました。

nucltcg.hatenablog.com